2024年02月16日
2024年 第6週 (2024.2.5~ 2024.2.11)
★県内で注目すべき感染症
~注意点や予防方法~
〇新型コロナウイルス感染症
<予防方法>
・手洗い・消毒は感染予防に特に有効です。
・密閉・密集・密接の回避と家やオフィスなどの換気を十分にしましょう。
・医療機関受診時や混雑した電車やバスに乗車する時など、効果的な場面でのマスク着用をお願いします。
〇インフルエンザ
県内では、今シーズンの始まりである第 36 週(9 月 4 日~10 日)に定点当たり報告数が 3.11(報告人数:137 人)とインフルエンザの流行の目安とされている 1.00 を超え、第 41 週から 18 週連続で注意報値を超えています。
また、学校等で集団発生による学年閉鎖、学級閉鎖が多数報告されているので注意してください。
全国でも、令和 4 年第 51 週(12 月 19 日~25 日)に流行期入りした後、1.00 を下回ることはなく、また 17 週連続で注意報値を超えています。
また、学校等で集団発生による学年閉鎖、学級閉鎖が多数報告されているので注意してください。
全国でも、令和 4 年第 51 週(12 月 19 日~25 日)に流行期入りした後、1.00 を下回ることはなく、また 17 週連続で注意報値を超えています。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近の 5 週間(2024 年第 3 週~第 7 週)では A(H3)の検出割合が最も多く 43.5%、次いで A(H1)pdm09 が 23.6%、B ビクトリア系統が 33.0%と異なる型が検出されています。
また、県内のインフルエンザ定点医療機関での迅速診断では、インフルエンザ A 型が 182 件(26.0%)、インフルエンザ B 型が 519 件(74.0%)検出されているので、複数回の感染にご注意ください。
〇A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎
この病気は、A 群レンサ球菌による上気道感染症です。
県内では、過去 10 年間の同時期と比較してかなり多い報告数となっています。
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛沫感染」、あるいは細菌が付着した手で口や鼻に触れる「接触感染」が主な感染経路になります。
典型的な症状は、2~5 日の潜伏期を経て、突然 38℃以上の発熱、咽頭発赤、苺状の舌などがみられます。
1 週間以内に症状は改善しますが、まれに重症化し、喉や舌、全身に発赤が拡がる全身症状を呈することがあります。
<予防方法>
・患者との濃厚接触を避け、手洗い、咳エチケットを心掛けましょう。
〇感染性胃腸炎
この病気は、ウイルス又は細菌などの病原体により嘔吐、下痢を主症状とする感染症です。
潜伏期は、ノロウイルスは 12~48 時間程度、その他のウイルスは 24~72 時間程度、細菌は数時間~5日程度です。
県内の病原体検出情報では、ノロウイルスが 1 件確認されており、定点医療機関からのホット情報でもノロウイルスを原因とする胃腸炎の報告が多いので注意が必要です。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、1 年を通じて発生していますが、特に冬場に流行します。
発症してから通常 1 週間以内に回復しますが、症状消失後も 1 週間程度、長い時には 1 ヶ月程度便中にウイルスの排出が続くことがあります。
保育園や幼稚園、学校や社会福祉施設など集団生活の場で大規模な流行となることもあり注意が必要です。
<予防方法>
・帰宅時や調理・食事前、トイレの後には石けんと流水でしっかりと手を洗いましょう。
・ウイルスによる感染性胃腸炎では便や嘔吐物を処理する時に感染する時があるので、気を付けましょう。
【ノロウイルス感染時の便やおう吐物処理方法】
ノロウイルスにはアルコール消毒は無効です。
感染した人の便やおう吐物には直接触れないようにします。
使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用し、次亜塩素酸ナトリウム又は、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤を適切な濃度に薄め、キッチンペーパーなどに含ませ、消毒しましょう。
処理後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
【高知県 衛星環境研究所
感染症発生動向調査(週報)より参照】
(2024年2月15日更新)